6255　エヌ・ピー・シーを分析してみた

今世界的に話題のグリーンエネルギー関連企業。
主に太陽電池製造向けのFA装置の製造と販売を国内・海外に向けて行なっている。

ちなみにFAとは、コンピュータ制御技術を用いて工場を自動化すること、または自動化に使われる機器のことをいいます。 自動化は生産工程の一部ではなく、工場における受注、設計、検査、出荷の全体に渡って総合的に自動化することを指します。

昨今全世界的に注目を破詰めているグリーンエネルギーど真ん中銘柄。

主な取引先としては世界でも有数の太陽光事業の米国企業FIRST SOLAR社を顧客に持っている。
後述の決算説明資料にもあるように米国ではバイデン政権の大規模環境政策や住宅用太陽光発電装置の設置などの加速で市場需要が旺盛とのこと。

時価総額が146億円とまだ小規模企業であることから、この機を捉えて大きく業績を伸ばすのか注目。

業績にはかなりのばらつきがあり2010年頃から業績が悪化、2016年から再び安定して業績を回復してきている。2010年頃何があったか調べてみたがすぐに該当しそうな資料が見つからずでした。

今期の通期業績予想も売上・営業利益・経常利益・最終益ともに前年度を大きく下回る予想。

一見かなり下火企業に見えますが、足元の業績は大きくV字回復。

次回の本決算で今期の上方修正と来期における強気な予想発表が期待できるかもしれません。

2020年の2Qから各項目とも数値が安定していることがわかる。

前年度実績が低かったり、赤字があるので、割合で行くとおかしな数字になているがしっかりと業績改善がみられる四半期数字だと感じる。

特に直近出した3Qの決算では素晴らしい内容を開示してきており、今後の業績回復が期待できる。

四半期ごとに例年ばらつきがあり、特に4Qに偏る傾向がある。

事業別セグメントについては装置関連と環境関連の2つで構成されており、装置関連が約95％占めている。つまりFA関連事業が主軸であり、環境関連事業は今からの育成事業。

グラフでもわかる通り、主軸の装置関連事業は売上高、営業利益ともに上向いてきている。

簡単に言うと、

米国の太陽電池・自動車市場の拡大に合わせNPCも生産拠点の設置を推進。
特にウッドショックに代表されるように米国の住宅建設は旺盛で、そういった需要を日本国内の工場と連携して受注拡大を狙っている。

そしてもう一つの環境事業の方では、今はまだ顕在化されていない太陽光関連のリサイクル関連事業ですが、リサイクル対象になる排出パネルの量は2030年には2.2トン、2036年には17万トン以上とビジネス市場として広がりを見せている。

SDGsが各企業のブランド戦略の一部になっている現在ではこのようなリサイクルが可能な企業の引き合いは今よりも強くなると思われる。

こういったとこも曖昧って2Q決算時点ではすでに上方修正を発表。

3Q時点で期首発表の営業利益・経常利益・最終益を上回ってきている。

2021年1月に大きく買われ1,200円をつけた後調整期間に入り、現在は900円台前半。
高値からの調整期間が約半年でチャート的にはカップウィズハンドルに似た形を形成中。
1回ふるい落としが来た後の高値奪還に期待したい。

昨年は売り上げは目標値に達しなかったものの利益面では予想を上回る形で着地。

今期については第２Q時点で上方修正が発表されており、3Q時点で利益面の対目標進捗率はいずれも160％越えと、目標を大きく上回る業績となっている。

ただ、3Qの発表時点であくまでも増益は見込んでいるが計画値の修正は発表していないとの一文があり、少々気になる。。。

来期に向けた投資を4Qで計上してくるのか？

すでに通期目標を超えてきている状態でどのような本決算になるのか。
また、来期の予想をどこまで強気に出してくるのか楽しみな銘柄です。